泌尿器のがん

悪性腫瘍の中で、身体の表面や臓器の粘膜などを覆っている細胞(上皮細胞)にできる固形のものを総称して「がん」といいます。発生した場所によって腎がん、腎盂がん・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなどと呼ばれます。
日本人男性が罹患するがんの中で最も多いのは、前立腺がんです。泌尿器以外のがんも含めた全体の約17%を占めるという調査結果があり、今後も増加していく可能性が高いと考えられています。(参考:国立研究開発法人国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ(2019)」)

当院の診療

がんはできるだけ早期に発見して早期に治療を始めたい病気ですが、初期には自覚症状が乏しいケースが多いです。肉眼でわかるような血尿がみられると、進行している膀胱がんや腎がんが疑われます。また、目で見てわからなくても、検尿で血液が混じっていることから病気が判明することもあるので、注意が必要です。
当院の院長は、日本がん治療医認定医機構 がん治療認定医です。専門的な知識と豊富な経験をもとに、がんの診断から今後のフォローまで、お一人お一人の気持ちに寄り添いながら、適したケアを行います。手術が必要な場合、もしくはより高度な治療が必要と判断した場合には、提携している基幹病院をご紹介いたします。

治療方法

前立腺がん

前立腺がんは70歳以上で発症率が高くなる病気です。初期症状はほとんどなく、進行すると頻尿や排尿困難になり、さらに悪化すると血尿や腰痛がみられます。
血液検査、超音波検査(エコー)、直腸診などでがんの有無や大きさを調べ、手術療法か放射線治療、内分泌治療の3種類から適した治療を行います。

腎がん

男性にやや多くみられる病気で、肥満や高血圧、喫煙の関係性が指摘されています。以前は血尿や脇腹の痛みなどの自覚症状が出るまで見つけにくかったのですが、近年では超音波検査やCTによって早期発見も可能になりました。手術による全摘出や、がんの部分だけを取り除く腎部分切除術、内視鏡を挿入して行う腹腔鏡手術などが治療の選択肢に挙げられます。

膀胱がん

喫煙が発症のリスクを高めるといわれる病気です。血尿が特徴的な症状で、肉眼で見てわかるケースや顕微鏡で調べないとわからないケースまでさまざまです。痛みのない血尿は膀胱がんの可能性が高いので、詳しく検査をする必要があります。手術によって腫瘍を切除する治療を検討します。

腎盂がん・尿管がん

腎盂(じんう)とは腎臓の中で尿が集められる部分で、尿管は腎臓と膀胱を結ぶ管です。腎盂と尿管は上部尿路とまとめて呼ばれることから、これらにできるがんは1つのグループとして認識されます。また腎盂がん・尿管がんは、膀胱がんを併発することが多いので、同時に膀胱がんの検査も行います。膀胱がんと同じように血尿で発見されやすく、手術や抗がん剤などによる化学療法で治療します。

精巣がん

20代後半~30代にかけて発症率が高く、初期は痛みなどの自覚症状がありません。片側の精巣の腫れや硬さの変化によって気づいたときには、かなり進行しているケースもめずらしくありません。進行が速いうえに転移しやすいので、見つかった際にはまず手術で摘出し、腹部リンパ節や肺などの転移に注意します。

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